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お元気ですか?合田道人です

ベスト・セラー『童謡の謎』『神社の謎』シリーズの作家で歌手の合田道人の思ってること、日常の出来事、いろんな情報をお届けするブログです!

バタヤンの歌手としての姿勢、トリの重み考

歌手の清水博正君からコメントが入っています。

合田様お久しぶりのコメントになってしまいましたことをお詫びいたします。 25日、訃報を聞き 僕もびっくりでした。じつは 僕も、4年まえの3月、田端先生にお会いしているので そのときのことを思い出さずにはいられなかったというのが正直な感想です。「がんばりや~!」とお言葉をいただか、「ありがとうございます」と 言葉を返したのを覚えています。その後、スタッフの方に 「あの子も眼が悪いのか?」と言われ、涙をこぼされていたそうです。本当に優しい 大先輩でした。こころからご冥福をお祈りいたします。

 博正君もショックだったでしょうね。本当に分け隔てなくやさしかった田端先生でしたね。そうですか、先生も少年の頃、目を患い失明したんですよね。
 人に優しい反面、自分自信には厳しかったというか、とても自信がある人にお見受けしました。
 たとえばこんなことがありました。
 ある会の歌手協会での歌謡祭の一幕。僕はその年も構成演出をしていましたが、昭和10年代の歌のコーナーで、田端さんのほかに塩まさるさんの「九段の母」、二葉あき子さんには「なつかしの歌声」(昭和15年に故藤山一郎さんとデュエットした歌を特別に一人で歌ってもらった」、青葉笙子さんに「おしどり春姿」(おしどり道中に続いて故上原敏さんと歌ったおしどりシリーズを久々に歌ってもらった)、そして小笠原美都子さんに「十三夜」というコーナーを作り、田端さんにもここで昭和14年の「大利根月夜」をやってもらったんです。
 その構成を見て、田端さんの後輩に当たる、それでも大ベテランである男性歌手のひとりが会議で田端さんに向かって「こんな周りが古くさい人と一緒じゃ、会長いやでしょう? 会長は現役なんだから・・・」。構成の僕は「ああ、これでいやだ・・・といわれても仕方ない。書き直さなくっちゃなあ」と内心びくびくしてたんです。そうしたら田端さん。
 「どんなところで歌っても、自分がちゃんとしてれば気にならんよ。誰の前とか誰のあととか。ちゃんと自分が歌えるかどうかでしょう?」と言い返して、その人は「そうなんですか」と引き下がったことがありました。
 たとえ順番がどこであっても、バタヤンはここにいるという自信の現れでありもありました。これぞ歌手の鑑だと思いました。長年トップスターであり続けた理由はここにあるんでしょうね。
 いろんな人と付き合ってきましたが、案外トリに固執する人も確かに多いですよ。引退した二葉百合子さんは「トリは一番大切な場所。古いからって言ってトリじゃ駄目なんです。トリは最後に待ってました! という人、お客をそこで満足させなきゃならない場所」とおっしゃり、一度歌謡祭だったかなんだったか忘れましたが、トリではなくトリ前に変更させられたことがあります。歌ならまだしも二葉さんは浪曲だから、1曲2分3分では終わらない。前座が出たあとに、真打として何十分もやるわけだから。つまらなかったら、お客は帰るんです。そんな時代からの苦労とこれも自信が言わせた言葉でした。
 
 昔は最後に満足したら入場料を払うようになってた。
 テレビなんかないから地方では偽スターがよくやってきたって。美空ひばりならぬ美空ひぱり、ばじゃなくてぱとかね、田端義夫だって田端義男がいたり、田畑義夫がいたり・・・。二葉百合子が双葉百合子になってたり。ミスプリではなくって、これで人を集めるんです。だから確認してからお金を払うというシステムだったらしいです。
 そういえば、今でもお祭りのときとか「見てから値段払っていいんで!」って言うのがあるじゃない。たとえば「ろくろっくび」のような見世物ね。「犬食い女」とか。
 それでも払わないようなごろつきがいて、それを見張るために、まちまちや村々の興行にはいわば暴力団とよばれる“やくざ”が見張ってた。“○○組”と芸能界が切っても切れなくなったわけはそこが端を発しているわけです。それでお互いがよかった時代、成立していた時代なのです。
 
 だから昔の芸人さんはトリの重大さをよく知っていた。
 先日書いた「紅白の舞台裏」にも書きましたが、今で言えば視聴率がトリで落ちるようでは駄目だってことです。容赦なくお客さんは帰ってしまう。だからトリにこだわるなんてナンセンス!!なのです。お客さんがお金を払っていかないということになったら、ギャラはもらえない。ギャラは今こそ一人ずつですが、昔は看板さん、つまりトリを勤める人に支払われ、それを前座に支払うことになっていた。幕を閉じるまでどんどんお客が帰るようなショーだと仕方なかったんですね!!
 二葉先生が言っていたことも良く分かります。

 そんなトリには固執しないけれど、やっぱりトリがふさわしかったバタヤン先生、御冥福をお祈りします。


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5 Comments

says..."承認待ちコメント"
このコメントは管理者の承認待ちです
2013.04.29 03:37 | | # [edit]
says..."承認待ちコメント"
このコメントは管理者の承認待ちです
2013.04.29 01:18 | | # [edit]
面 子太郎 says..."とり について"
とり‥

語源は分かりませんが最後を『取り』仕切る と云う意味なんでしょうか‥

NHK紅白でよく語られた言葉でしたね。

まず誰からも人気があり、実績の高い方なんでしょうか。

どうも長く最近の紅白では『誰からも』が欠如されているように思う私です。

カタカナ文字やアルファベット文字の方々は、若いある年齢層には人気が絶大であるようですが、私などそうした年齢層以外の方々には人気はゼロに近い。いやそれどころか拒否反応を示してしまう。

またその逆も云えますね。

私の知り合いの方は嘆く。老人ホームの施設に歌のボランティアに行っても、若い職員がまず懐メロが歌えないと憂う。

我々が老いたら時聴きたい懐メロを歌ってくれるボランティアの方は、いないだろうなんて云ってましたね。

話しが脱線しましたが、音楽の好みが多種多様な時代ですが、演歌にしても誰が一番うまいとかは云えません。

花で一番綺麗な花は?と聞かれ答えられないのと同じか‥

私は ダム★とも と云うので歌をパソコンなどで公開しますが、視聴を頂く場合多重デュエットの場合でしたらその相手さんが多く、それ以外の方はよそ見であります。

まとまりのない文でした。
2013.04.28 23:47 | URL | #- [edit]
koisan says...""
バタヤンのミノルフォン時代のCD3枚組発売が楽しみです。
これまであまり復刻されていませんものね・・・

もし決まっていれば発売日・曲目を掲載して頂けますでしょうか。
お願い致します。
2013.04.28 23:36 | URL | #Qhkulfr2 [edit]
斉藤今朝雄 says..."たかが歌 されど歌 命の歌"
田端さんの振り絞るような歌を聴いて育った私は、昔っから「くじけちゃいけない。俺も頑張ろう!」と勇気を頂いたものであります。
田端さんなきいま私にとってその代わりの方は少ないが、清〇さんの歌もそれに近いものがあるように思えてなりません。
2013.04.28 20:38 | URL | #- [edit]

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