グリーングリーン
芸能生活来年で30年・・・いろんな事をして来ましたが、今回のテレビ東京「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ」での扮装(ヒッピー)はちょっと!ちょっとちょっと!でしたねぇ。
でも読売新聞さんに紹介されて、でもあの書き方だったら、知らない方が見たら、こういう格好をして世界中の童謡を捜し歩いている人にしかみえないよね。放送をごらんになった方はともかく、この経緯をちゃっと説明しとかなければ。
今回の所さんの「童謡の謎」コーナーは、僕の本では“童謡の謎第4弾”として発売した『童謡の秘密』で取り上げた「グリーングリーン」。所さんとこのスタッフからの質問は、「グリーンって何?」。このグリーンは緑の自然という意味ではなく、理想郷、楽園をさします。つまり今の世界や社会に満足できなく、新しい世界に旅立とう・・・という意味です。反戦運動なんかもそうだよね。新しい世界こそ理想郷、グリーンなのです。
この歌はアメリカのフォーク・ソングだけど、ちょうどこの歌が流行った頃の若者は、そんな思いを込めて、こういった格好をし自由を求めて歩いたんだ。それがつまりヒッピー族。
さて今回はまず質問に答える段として、普通の、「作家・合田道人」イメージの細身スーツを着用しているのですが、「グリーンって何ですか?」という質問と同時に、皆さんの前でズボンをぬいでシャツを着、長髪のかつらにめがね。ヒッピー扮装に着替えるのです。まったくそこには「童謡博士」の面影はなし!
そしてまじめな合田博士は、急にヘンテコなしゃべりにへたくそにギターを弾いて、原語に忠実な日本詩で歌うのだ!イエィー!
何だか、嫌で嫌で仕方なかったけど、周りに「面白かった」「へんてこで印象度抜群!」「似合ってた!」なんて言われてしまい、うれしいんだか悲しいんだか・・・。
まあこれからコンサートや講演会、で「ヒッピー先生!」とか「ヒッピーの格好して!」とか叫ばれないことを祈るだけです・・・。そして次のテレビでも「変装して下さい」と言われないように・・・と今は念じています。
でも、本当の意味を話すときは、扮装すると実に説得力があるもんなんだな~とは、感じ入りましたが。でもさ「うれしいひなまつり」のときは、お内裏さまになったり、「しょじょじのたぬきばやし」でキグルミきたり、ってやっぱり考えられないよね~。
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